おじさん顛末

みそじおじさんのゆかいな顛末 みそじはいつしかアラフォーへ

自作キーボードにうっかり手を出した話(2)

続きです

 

遊舎工房さんは秋葉原駅から徒歩10分くらいのところにあります。

yushakobo.jp

秋葉原中心の喧騒から離れて、小さな個人商店が軒を連ねているような、そんな路地を

入ったところにあります。

お店の写真は撮り損ねたのですが、こぢんまりとしてるけど明るい内装。

 

組みあがった状態のキーボードや、小分け包装されたパーツなどが陳列されてます。

 

ぼくは完全に素人で、本当に作れるかビビっていたので、

お手軽に入門できる、というmeishi2というキットを買いました。

yushakobo.jp

ここは個人製作のキットなども委託販売してるんですねー。キーボードの基盤からのセットだけでなく、オリジナルのキーキャップを作ってる人もいるとか。

ていうかそういう世界なのか、面白いな…沼だな…

 

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小さいキーボード(の素材)が家に来た!

このセットだけで、名刺サイズの4キーマクロパッドが作れます。

製作中は夢中でやったので画像がありません(メメント・モリ)。

 

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かろうじてキーキャップ取り付け前のものがありました。

ここまで組むのに30分くらいかな?

キーひとつにつきダイオードがひとつ。それにマイコンとスイッチ、全部で42ヵ所はんだづけをします。W数が低いコテだとよい感じですねー。

キースイッチはそれぞれ色が違いますけど、左からカチャっと音が鳴るクリッキー軸、音はなく打鍵感がスムースなリニア軸、ちょっと打鍵が重めのリニア軸、コクッという打鍵感があるタクタイル軸です。これだけで押し心地が比べられるキットになっているとは…完全に沼の中から呼びに来てんじゃん

 

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キーキャップをつけたらこうなる

キーキャップも色がランダムで入ってました。

左ふたつはスプラトゥーンカラーですね(ご満悦)。

 

組み立てはそんな感じなんですが、ここからキーボードとして使えるように、ファームウェアの書き込みというのをしなきゃならんのです。

正直プログラムとかにほとんど触れてこなかったので困りました。

でも大丈夫。そんな私みたいな人間のためになんとかしてくれるサイトがあるんですねー。(以下自分の覚書でもあるので、ちょっとクドいです)

 

「QMK Configurator」というサイトですが、ここのプルダウンメニューからキットの名前を探せば、そのキットのキーマップ(配列図)が出てきます。(遊舎工房さんで購入できるキットだと、キットのガイドページから直接アクセスできます)

キーマップを替えたければ、そのキーをクリックして下のメニューから割り当てたいキーをクリックする(または使っているキーボードの該当キーを押す)と変更できます。

できたら右上の「COMPILE」を押すと何故か回転するイモの動画が表示されます。動画が消えたらコンパイル終了。「COMPILE」のちょっと下にある「FIRMWARE」を押すと、出来上がったファームウェア(Hexファイル)がPCに保存されます。ついでに「PRINT KEYMAP」を押すとキーマップの印刷ができますのでやっておきましょう。

 

で、こうしてできたファイルをキーボード(のマイコン)に書き込むのに必要なのが、「QMK Toolbox」というソフトです。DLしてダブルクリックするだけ。

 

Toolboxを開いたら、さっき保存しておいたファイルを指定して、Auto-flashというチェックボックスにチェックを入れ、接続したキーボードのリセットスイッチを押します。

「avrdude.exe done. Thank you.」と表示されたら成功です。これだけ!

 

meishi2くらいのマクロパッドならいいのですが、それよりキー数が多い場合はQMK configuratorに戻って、「TEST KEYBOARD」からキーが割り当てられているかチェックするといいです。

結構、この段階ではんだ不良で入力が受け付けられないことがあります。ちゃんとやってる人はここにくるまでにテスターなりなんなりでチェックしてると思いますが。

見つけたらそのキースイッチがちゃんとはんだづけされてるか、確認します。スイッチは本体が樹脂なのでコテで温めすぎると焦げくさくなり、あまりはんだを流さないでしまうことが多いような気がします。よーくはんだが溶け込んでいるか盛られているか確認しながらやるのが正解ですね。

 

画像も何もなくて分かりづらいですが、詳しくは以下のサイトを参考にするといいです。ここより詳しく、ちょっと専門的に書かれています。ていうかこのサイトを最初から参考にしたほうが済む気がしてきた。

salicylic-acid3.hatenablog.com

注意しなきゃいけないのは、キーボードとPCをつなぐケーブルはちゃんとデータ転送用のものにすること。私は携帯か何かについてきたmicroUSBケーブルで最初試みましたが、データ転送には対応してなかったらしく、いくらやっても書き込みができませんでした。充電用ケーブルだったんですね。電器屋にいけばしっかりしていて長さも好きに選べるので、ちゃんと買ったほうが満足度も高いです。

 

ということではじめての自作キーボードができました。

仕事でコピペを使う機会がめちゃくちゃ多いので、4キーの左端からそれぞれ

「ctrl+A」「ctrl+x」「ctrl+C」「ctrl+V」を当てています。

すごく便利。

 

これが無事に作れたことに味を占めて、いよいよ分割キーボード製作を企むのです。